艦艇計画ノート電子化に当たって

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　川　原　梅 三 郎

本資料は、津田義憲氏(元海幕艦船課長)から艦船技術会に寄贈された「艦船計画ノート(通称：本多ノート)」を電子化したものである。

本資料は、昭和43年に作成され、データ等は現在の護衛艦等に当てはまるものではないが、艦船設計における基本事項、手法等を知るには大いに役立つものであることから、今回、電子化し、艦船技術会ホームページに掲載することとされた。

なお、資料には附図が存在するが、元々が青焼きの資料であること、また、データが古いため、余り参考とならないことから、附図集の電子化は見送った。

また、電子化にあたっては、原本のオリジナル性を確保する事を原則としたが、以下の項目については修正等を実施している。

１　原本は文字が小さく、これをそのまま電子化すると読みにくいので、ptを10.5とした。このため、ページ番号が原本と異なる。

２　明らかな誤記修正の他、読み易さを考慮すると共に、現代語の表記等に合わせるため、以下の修正を行った。

アドミラルティ　→　アドミラルティ　　　スカントリーグ　→　スカントリング

　然も　　→　　しかも　　　　　　　　　　又　　　→　また

　先ず　　→　　まず　　　　　　　　　　　夫々　　→　それぞれ

　　　　　　こゝに　→　　ここに　　　　　　　　　船こく　　→　船殻

　ぎ装　　→　　艤装　　　　　　　　　　とう載　　→　搭載

３　参考(略語の意味)

OPS：日米相互防衛援助計画（MDAP）に基づく域外調達

その他、今回、電子化に際し会員に査読を依頼したところ、本山泰之氏（元装備庁艦船設計官付主任設計官(潜水艦担当)）から、有益なご解説記事が寄せられたので、これも併せて紹介することとする。

(令和4年3月7日記)

艦船技術会ホームページ

写真出典：海上自衛隊ホームページ

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